思い立ってから3ヶ月でオーストラリア移住を行うブログ

2018年9月に妻がオーストラリアで暮らしたいと言い出し、年始までにオーストラリアに渡るまでの備忘録

妻が突然オーストラリアに住みたいと言い出した 3

前回、前々回の記事

higepentan.hatenablog.com

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家族会議

以前の記事で妻にオーストラリアに住みたいと告げられたところまで書いたのですが、醤油皿程度の私の器では、その場で「すぐ行こう!」と即決など当然できるはずもありません。

 

といいますか、

・出産前であること

・育児などで親のサポートを受けられない環境

・オーストラリアでの就職

・英語での生活

などを考えると、正直言って「行きたくない」という気持ちのほうが強かったです。

 

そんな胸の内を察してか、妻から移住に関する家族会議の提案が。移住することのメリットとデメリットをお互い出し合って、その上で移住するか決めましょうとのこと。

 

さすが理系出身の妻です。客観的にメリットとデメリットを出し合い、合意を図る。合理的で民主的。なんと素晴らしいではないですか。

 

早速、その週の週末、妻と私は家族会議を開くことにしました。

 

家族会議開始

家族会議では前にも決めていたようにお互い、移住のメリットとデメリットを出し合いました。例えば、以下のようなものが出ていました。

 

メリット

・子供が多文化環境で育つ

地震の心配がない

・自然が多い

・子供が英語を自然と覚える

・出産前に行けば生まれてくる子供はオーストラリアの国籍をそのままとれる(国籍取得には、両親のどちらかが永住権保持者である必要がある)

・子供にオーストラリアで暮らすという選択肢を作ってあげられる

 

デメリット

・オーストラリアで就職が必要でそれが決まらないと生活が不安

・物価が高い(シドニーなら)

・治安が心配

・育児などで親のサポートを受けられない

・親に何かあったときにすぐ動けない

・学力レベルが日本より低い(賛否ありそうですが、国際的な学習到達度調査を見ても日本のほうが総じて学習等到達度が高めのようです

15歳の世界学力調査 PISAランキング 2015年版 | 鉄火のマキ@London イギリス教育事情一番乗り

・英語の生活はきつい(特に私)

 

このほかにも色々と出ていたのですが、主だったところを並べてみました。

 

このようにお互いメリット、デメリット出したのですが、出してみるデメリットの数のほうが明らかに多いことに気づきました。「おや、これはもしかして、移住しない方向でいけるかも」と思った瞬間です。

 

あと自分は、特に金銭面で不安があること、特に日本で会社を辞めてからオーストラリアで就職するまでに期間が空くのが不安であり、せめてオーストラリアでの就職先の目星がついてからでないと移住は考えられないことを伝えました。

 

また、これまで度々育児で妻の親に来てもらったことがあったので、これから子供が生まれてさらに大変になるのに、慣れない土地でさらに誰にも助けを求められない状況はとても絶望的に思えました。

 

さてそういった、自分の思いも含めて話し合ったところ、どうもそのような移住に関するデメリットの部分に妻もいくらか理解を示してくれているようでした。

 

妻の譲れない部分

 

ところがです。話をしていくと、妻にはどうしても譲れないことがあるのだと言うのです。それは、地震が怖くて安心して子育てできないので、地震のない国に行きたい」という部分なのだと言うのです。

 

これは詰んだなと思いました。多文化を体験するとか、子供をバイリンガルにするとか、そういう部分であれば、すごく頑張って子供をインターナショナルスクールに通わせるとか、海外の人と接する機会のあるようなコミュニティに参加するとか、色々と手はあると思うのです。でも、地震を日本からなくすことはできません。

 

 「地震対策をしたら、不安もやわらぐのでは」とか「オーストラリアでも地震以外の災害があるよね」とか、私も切り口を変えて話してみたのですが、どうも本当にここは譲れない部分のようでした。

 

どうしても地震への不安がぬぐえないという以上、そしてその不安を和らげる方法が日本にいてはないという以上は、ほかに手立てはありません。

 

メリット、デメリットも色々出したりしたのですが、最後はもうこの一点、「地震が怖い」が決めてとなり、移住の方向で話を進めることとなりました。

 

と、ここでふと思います。これ地震の話で全部決まるならメリットとデメリット出した意味ある?と。

合理的で民主的な家族会議はどこ行った、と思った瞬間です。

 

さて、かくしてオーストラリアに行くという方向に決まりました。次回以降の記事では、両親にこの話をする部分も書いていきたいと思います。

 

ではでは。